日刊工業新聞

重量物対応倉庫を新設大森運送 30トン天井クレーン設置

 【広島】大森運送(広島県呉市、大森栄作社長)は、呉市の産業団地「阿賀マリノポリス」に進出、重量物を扱う「阿賀マリノ第一倉庫」を新設する。4月に呉市と分譲契約を締結した。11月の操業予定で、総投資額は約7億3000万円。

 今後、プラント構造物や工作機械などの入出庫業務を受注し、5年後に同事業で約7憶円の売り上げを目指す。

呉市産業団地で11月操業

 倉庫の敷地面積は9254平方メートル。延べ床面積1392平方メートル、鉄骨平屋建ての建屋に、大森運送で初となる運搬能力30トンの天井クレーンを設置し、新たに3人を雇用する。

 大森運送は、高速道路の橋や鋼材などの重量物輸送をメーンに、北九州市や呉市などに倉庫を3棟展開している。

 15-25トンの重量物を運ぶトラックは多数保有しているが、現在展開している倉庫は10トン以下しか対応できず、それ以上の重量物を扱うため、倉庫の新設を決めた。

 今後は、薄板コイルなどの鋼材、プラント構造物、工作機械など10トン以上の重量物の受注に力を入れる。

 阿賀マリノポリスは総面積約27万6000平方メートル。これまで中国木材(広島県呉市)、長浜産業(同)など、10数社が進出・操業している。今回の大森運送の進出により分譲率は約65%となった。

日刊工業新聞2021年6月17日
2021年06月17日