物流ニッポン9月8日号に当社が掲載されました。

呉営業所に倉庫新設

【広島】大森運送(大森栄作社長、広島県呉市)は呉営業所(同市)に営業倉庫を新設し、9月から稼働させた。天井クレーン2基を備え、重量物の保管と輸配送に活用する。 (矢野孝明)

 延べ床面積一千平方メートル平屋建てで、鋼材や産業機械を扱うことを前提に、10トンと2.8トンの天井クレーン各1基を構えた。同社の主力事業である重量物輸送に保管サービスの付加価値を持たせ、業容を拡大する狙いだ。

 雨天でも積み下ろしをできるよう、前面に10メートルのひさしを設計。庫内には作業時の安全性を高めるため採光用の窓を多用した。防犯カメラに加えて警備会社とも契約し、セキュリティー体制を整えている。

 同営業所は1年前に開設し、当初から営業倉庫の設置を計画していた。既に問い合わせや引き合いがあり、完成と同時に運営を開始。敷地内には170平方メートルの小型倉庫もあり現在は資材置き場として使っているが、新倉庫の稼働状況に応じて営業用に転じる構えだ。

 同社の倉庫はこれで、北九州営業所(北九州市門司区)と合わせて2拠点となる。働き方改革で長距離輸送が難しくなる中、保管と近中距離の輸配送をセットにした物流業務の比率を高めたい考えだ。倉庫の引き渡しがあった8月27日は、7月2日に逝去した故大森才喜会長の誕生日に当たる。大森社長は「建築会社は工期を守ってくれたお陰だ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で荷動きが悪くなり厳しい時期だが、重量物を扱える倉庫を強みに、ピンチをチャンスに変えていきたい」と話している。

物流ニッポン9月8日号
2020年09月08日